心を癒し輝いて生きるための楽しく優しい処方箋

美しく生きる。輝いて生きる。自分を生きる。Happy に生きる。その生き方のヒントと心と体の癒しの処方箋を届けます。

自信をなくし迷いから抜けて、また元気に歩き出したきっかけは?

好きなことをしていても
誰かに認められないと
続けていていいのか
モヤモヤとすることがある。

 


好きなことを
夢中になってすることは
こどものころ
経験したことがあると思う。

 

 

大人になって
好きなことがあり、
好きなことをしていると
幸せだという人は

 

本当に楽しそうで
見ていても幸せそうだ。

 

 

それが、プロの場合は
少し違う。

 

 

見てもらい、
聴いてもらい
使ってもらい
共感してもらい

 

感動を分かち合うことで
仕事として
精進し
技術や感性を磨くことに邁進できる

 

 

観る側
聴く側
という対象があって
成立する世界だ。

 

 

全て、
仕事とは本来そういうものだ。

 

喜んでもらえるということは
大きな励みとなる。

 


芸術は、
特にそうだと思う。

 

 

アーティストにとって
自分の世界を表現した先に
観客の存在が大きな位置を占める。

 

もっと、突き詰めて言えば、



真なるもの、
美なるもの、
善なるものへとの希求は
見えない何かに向かっている。

 

 

それくらい、
自己の世界から外側に発信していく。
それが表現の先に求めているものだと思う。

 

 

 

一人の画家がいた。

 

 

自己の内面を
自分の技術を駆使して
描き出していくことに
全ての生きるを出し切って
制作に励んでいた作家がいた。

 



描くことが、
好きで好きでたまらないと素直に話す。
描きたいことが次からと湧くという。

 

 

なのに、

 

 

もう描くことをやめようかなあ・・・
とポツンと言った。

 

 


????

どうして?

 

f:id:micicokuma:20190714093208p:plain

 

「都会での個展開催で、見に来てくれる人たちは
私の場合、皆何らかの利害関係や縁故関係の人。
お祝儀がわりに絵を買っていく・・・」



とまた、ポソリ・・・

 


特別なケースだと思うが
その画家の環境が
そういう人たち、
特にVIPな取り巻きだった。

 

 

純粋に、心の表現をキャンバスに描き出したとしても
その作品に感動して購入しているかどうかは
真逆で、作品ではなく

 

 

彼女の知人である購入者達は、
見に来たというお祝儀の代わりなのだという。

 

 

家に持ち帰っても
収納場所にしまわれるのが
見に見えているというのである。

 

絵を発表する意味がどこにある?

 

 

感動を伝えたくて
一生懸命製作したのに
埋もれてしまう自分作品が不憫に思う。

 

 

もう描いていても意味がない。
個展をしても、
本当に私の想いが
誰かに届くのだろうか?

 

 

そんな詫びしさが心をよぎっていた。

 

最後の個展!?
もう描く事を止める!?
というような気持ちにまで追い込まれていた。

 

 

その最後になるかもという個展は

 

銀座、日本橋という画廊が並ぶ
都会ではなかった。

 

地方の、それも、
その画家を
誰も知らない場所だった。

 


個展の期間に開催される
その地の夏祭りを見たい!
というだけで決めた場所だった。

 


大花火で有名な夏祭り。
花火好きの画家は、
その時期したいという選択だった。

 

 

お祭りの時は、
絵を見に来る人はいないと言っても

 

 

その時にと、
「わがままだけれどよろしく」と言って
年初めに、決めていた開催日だった。

 



もう絵の発表はしないと決めていたのだろう。

 

最後は、
好きな花火が見れるために宿泊するのだから
ついでにという気持ちがありありで、
やや捨てばち気分いっぱいというのが
印象に残っている。

 

 

共通の友達の頼みもあって、
引き受けた個展であった。

 

先がどうなるかは、
誰もしらない。

 

が、
何かが始まることが人生にはある。

 

 

出会い?
必然?
偶然?
引き寄せ?

 

 

このどれも当てはまることが
そこでは、生じた。

 

 

新聞に開催個展の詳細が載ったのを見て
初日に、若い男性が
新聞に掲載された絵の写真を
見たといって来た。

 

 

画廊に絵を見にくるのは初めてだと
丁寧に挨拶して、
絵を真剣に時間をかけて鑑賞していた。

 

 

f:id:micicokuma:20190714104137p:plain



 

コーヒーを飲み、
言葉少なく「ありがとうございます」とだけいって
その日は、帰って行った。

 

 

その若者は会期中に3回、
時間を作って見に来てくれた。

 

車で1時間かかる市外から来たとのこと。
3回目の来廊の日に

 

「欲しい絵があります。僕に絵を売ってくださいますか?」

「初めて絵を買うので、どうしたらいいかわかりません」

「買わせていただいてもいいのでしょうか」

「小さなアパートの壁にかけて、絵を見ていたいのです」

 

 

ポツリポツリと丁寧に伝えてくる言葉は
新鮮な響きで、心にしみた。



居合わせた画家は、

 

「私の絵が気に入ってくださったの?」
と聞き返した。

 

「はい、気に入ったというより、ずっと観ていたい」

「お願いします。僕の家に連れて帰りたいのです」

 

 

インドのダライ・ラマの居住地の
大きな木の下で、
静かに佇む人のが描かれていた。

 

 

その絵は、会期が終わってから
若者が取りに来るということになり、
絵は嫁入りすることになった。

 

個展の最終日、閉店時間の少し前に
その若者は仕事を終えて駆けつけてくれた。

 

もう一度、画廊の壁にかかっている絵をゆっくりと観て
それから貯金をおろしてきたと言って
封筒を手渡してくれた。

 

 

芸術作品が、
人の心に届くということ
作品に出会うということ
作家との心の対話が生まれるということ

 

 

それは
魂と魂の出会いのような気がする。

 

 

作家にとっては、
自分の作品が受け入れられた喜び
自分の生き様を認められた喜び
作品が架け橋となり新しい出会いの喜び

 

 

微塵も人間としての欲気がない時、
純粋な心と心が通い合った時の
そこに流れる空気感は、
美しいとさえ思う。

 

 

若者は、

 

「僕の地域でできる日本酒です」と
四合瓶をお土産に持ってきてくれた。

 

 

画家は、初めて見ず知らずの人が
自分の絵を買ってくれたという
そのことで救われた。

 

 

「私、絵を描き続ける!!」

 

 

f:id:micicokuma:20190714104219p:plain

 

その後、画家は、
知人の多い大都会ではなく、
地方の知り合いがいない場所で個展を開催し、
今も描き続けている。

 

 

今では都会でも
堂々と元気に個展開催だ。

 

 

明日を創るために、
人との出会いと関わりが
大きなきっかけとなるストーリーは
誰の人生にもあることだ。

 

 

画家の作品に込める心情が
真摯であればあるほど、
その出会いの心のキャッチボールは
真なる喜びへと導く。

 


迷いの中にあっても、
自分に問いかける自分の生き方
それを作品に込める真剣さが
誰かに響き
自分を救うのだろう。

 

 

出会いは、
大きな奇跡を呼ぶ。

 

 

人生は、ひとりではない。

 

 

 

数年後、
絵を買った若者から、
嬉しいお知らせが届いた。

 

 

「結婚しました!」
「幸せです!」
「今度、紹介方々遊びに、行きます!!

 

 

一枚の絵が繋いだ
それぞれの出会いの始まりの喜びは
心に、
ポッと温かな灯火を灯してくれる。

 

 

================== 

 

:::::::::::::::::::

 

f:id:micicokuma:20190407233449j:plain
muan舎 主宰・ 立見 迪子 (たつみ みちこ) 

 

アート、絵本、通して、
人の心に触れ寄り添い、
一人一人が持つ 心の歩みと
心の話を聴く立場が
多くなっていきました。

 

深層心理学 繋がったのは、
自然な道行き だったと思います。

 

今ここにいる 「私」と「あなた」
その かけがえのない 命の存在は、
愛おしく尊いものです。

 

私は、人が好きです。

一人一人生きてきた歴史が、
まるごと愛おしいと思うのです。

 

その一人一人の存在が
星のような輝きを 放つことを願っています。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

心の相談室(LaBo to live with love

絵本講座 (ehon Labo)

アロマmuanLabo cafe time

muan舎のjoyful life ( live with love)講座

◆大人のための絵本会

 Joyful life

 心の薬箱を開けてみませんか?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆心の相談室(LaBo to live with love )
◆絵本講座(ehon Labo)
◆アロマmuanのLabo cafe time
◆muan舎のjoyful life ( live with love)講座
◆大人のための絵本会

Joyful lifeの
心の薬箱を開けてみませんか?

ブログ:
https://ehon-labo.hatenablog.jp/
https://micicokuma.hatenablog.com/

Facebookhttps://www.facebook.com/michiko.tatsumi.1

 https://twitter.com/micicokuma

 https://twitter.com/ehonnomori_info

================== 

心を癒して輝いて生きるための処方箋!

無料公式メールマガジンのご登録はこちら
(ご質問などは、お問い合わせからご連絡をくださいませ。)

 

▼【muan舎メルマガ通信(to Live with Love)】

→ (ただいま、メルマガは少しお休み中)

 

▼【muan舎】お問い合わせはこちら    

→  https://form.os7.biz/f/77271f29/
==================