心に穴が開く？
看取りは、
命との関わりという
大きなにものを残します。
愛しい人の看取りを終えて、
その大きなものを
すぐには
ゆっくりと見つめることが
できませんでした。
時間をかけて
命との関わりを
見直しながら
その大きなものを
まだ大事に
抱いているところです。
＊
誕生と看取り。
生と死。
この二つを経験して、
女性の大きな仕事を
終わったと思いました。
やるべきこと？
それを終えて、
ぽっかりとした
空虚感で
心がいっぱいになりました。
看取ってから、
その後、
誰のために生きるのか
その問いかけが大きいでした。
＊
心に穴が開く？
何をするのか？
何をしたらいいのか？
誰のために生きるのか？
私の生きる意味は？
その問いに、
心が沈むと
体も重くなりました。
生きる張り合いは、
誰かのために生きている・・・
そこに深く関わって
魂が結ばれているから
人は生き生きと
生きることができる・・
そう思うのです。
食べても、
生きる元気と気力は出てきません。
まずは食べる気力もわきません。
元気と気力は
連動しているのでしょう。
心と体に必要な
栄養は届きません。
堂々巡りで、
体の不調を呼び
気持ちが晴れやかにならず
元気や気力がなくなります。
生きるというエネルギーが
なくなっていたと
後で気づくときはありますが
渦中では、
そんなことすら思わない。
するとてきめんに
体の不調や
免疫力も落ち
アレルギーや、
何らかの疾病が現れたりしました。
これでは、いけない！
命を終えて亡くなった人に
心配をかけることになる！
亡くなった人の
思いと願いを
生きていない！
それでも、
気力は、
出たり、無くなったり。
心がふさぎこんで
心の扉を閉じている状態でした。
でも、でも、です！
魔法の一振りは
ありました。
「輝いて生きる」
亡き夫の最後の言葉でした。
その一言が、
時々、思い起こされ
徐々に再生へと
導いてくれました。
言葉の力でした。
そしてこの言葉を巡って、
看護の日々に
夫と互いに読みあった
絵本の力でした。
「生きること
死ぬこと」
人が生きるというテーマは
絵本を読むときでも
土台でした。
探しモノを
絵本で
見つけてきたように思います。
一冊の絵本が橋をかけて、
悲しみの重い扉をあけて、
亡き人が残した言葉に
光をあてて
思いださせてくれたのです。
死にゆく人は
言葉や、思いを後に残して
旅立ちます。
生まれて死ぬという
連綿続いている生の営みと、
そのつながりの中で
人は生きてきているのだと
この頃思います。
明るく輝いて
生きていないと、
命を終えた人は、
喜ばない。
輝いて生きることが
亡き人を生きること！
残された大きなものを
紐どきながら
思うこのごろです。
＊
今、私の願いは
一人一人が
自分の望む人生を
生きること。
輝いて
生きること。
＊
この思いを分かちあいたい・・・
気持ちが落ち込んでいる人
集まれ〜！！
大丈夫ですよ〜！！
モヤモヤとしているならば、
霧が晴れますように・・・
雨上がりを待つことに・・・
し・ま・せ・ん・か？
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「さがしもの」
なにができますか？
いつできますか？
どこでできますか？
どのようにできますか？
わたしが
私を見つけたとき
あなたのために
少しなにかが
できそうです
『思いがけないお贈りもの』 自著より
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