”宇宙は鼻の先”
谷川俊太郎さんの詩、
「そして」に、この一行があります。
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そして
夏になれば
また
蝶がなく
花火が
記憶の中で
フリーズしている
遠い国は
おぼろだが
宇宙は鼻の先
なんという恩寵
人は死ねる
そしてという
接続詞をだけを
残して
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谷川俊太郎さんは、次のように続けています。
「私たちは宇宙というと青空の彼方、成層圏よりもっと上、
夜になると星々がきらめくところと・・・と思いがちですが、
考えてみると私たちは宇宙に浮かぶ地球という星の上で生きているわけですから
感覚ではそう感じられなくても、理屈ではここがすでに宇宙なんですよね。
ここは宇宙と地続き?だと思うと、なんだか気持ちが広々してきませんか」
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宇宙は鼻の先
繋がっているのでしょう。
広い宇宙は、
今いる自分の居場所と。
心が広がっていくようで・・・
はるか遠くを見上げます。