心を癒し輝いて生きるための楽しく優しい処方箋

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体の栄養と心の栄養。雑穀は食べる宝石

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奇跡の歩み。

体の栄養と心の栄養・・・

それは一つの選択から始まった。

 

10数年前に、一人の音楽家が、腎臓透析を避けたい思いで模索し、出会った物語から話は始まる。


中国で始まった1965年の文化革命の頃、7歳くらいの子供時代に、医師である父親の愛情に守られながらバイオリンの練習をしていた一人の女の子。名前は、劉薇さん。
 
幾多の困難を経て、文化革命が終わり、中国での学問の扉がやっと開き、中国の音楽大学を卒業した頃、日本の青年会議所との縁が日中で始まったという。
 
その縁が繋がり、日本に演奏に来日、そしてそれがまたきっかけとなり日本の桐朋学園大学に留学。その後、芸術大学大学院で学び。中国の大作曲家・馬思聡の研究で音楽博士号取得。
 
各地で演奏活動を始める。
 
 
そんな中、腎臓の疾患が生じ、透析をしなければならない状態となる。
 
演奏かを保つことを模索し、食を見直し、出会っていったのが雑穀。
中国で医師として今も現役のお父様の見解と、家手作りの薬膳料理で家族の健康を支えてきたお母様の生き方から、かつて子ども時代に食した中国レシピを思い出しながら、発酵食や雑穀からミネラルやビタミンなどを取り入れる食事の研鑽に励み、約10年間透析をしない腎臓患者の道を歩くことになった。

しかし、旅先のカナダで転倒し、歯を追ったことから感染症になり、腎臓のため免疫力の限界で、透析をさざるを得なくなる。また、透析をすることでの薬品や体の対応障害が生じ、腎臓移植への道を選択。夫君の腎臓を移植に踏み切ることになる。
 

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腎臓移植を無事終え、養生の日々を過ごし少しづつバイオリンを再び弾くことのできる喜び。
大手術後の翌年初夏頃から、失意の頃に引っ越した八ヶ岳大自然に癒されていったことなどを回想しながら、reborn! 腎臓機能再生への喜びと感謝の日々、これから先を生きていく上での音楽家としての使命などを自らに問う。

大自然の中で、どんどん加速的に体の回復を実感しながら、命を支えてくれた食の大切さを、伝える仕事も使命の一つとして動き出す。
 
 
バイオリニストの劉薇さんの雑穀料理の会は、移植前の長きにわたる腎臓病の日々から始まり、腎臓移植後に、新たな始まりの会として一回目が開催。
 
楽家としての演奏ができなくならないようにと、食で透析を10年避けてきた実体験や、その後の移植手術を経て、数十年にわたる食生活の体験からくる思いと食のあり方と研究の方向性。などなどの体験から痛切に感じてきた
 
食の大切さ、
食材の現状、
生産物の汚染、
私たちの食に対する認識の甘さが、
未病予防を阻んでいることなど、
実習をしながら話すという雑穀の会開催の運びとなった。
 
物理的デスタンスをとりながら外でのワーク。
 
雑極の種類とその効用。
雑穀の10種類のミネラル、
高品質タンパク、
食物繊維などの栄養素含有の雑穀は、
彩りも個性的で素朴なきれいな色。
 
 
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10種類は、下記。
 
アマランス、たかきひ(高黍)、ひえ、もちあわ、もちきび、
大麦、黒米、赤米、緑米、玄米。
 
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慢性腎不全のための食事療法を
試行錯誤で模索する中で出会ったのが、
岩手県に住む高村英世さん。
 
無農薬の古代種の雑穀生産者の第一人者。
高村さんは、雑穀を
 
「食べる宝石」という。
 
 

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それらを混ぜ込みながらのレシピ。
 腎臓移植までの10年を支えた雑穀料理。
 
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なずなは、中国では、春たくさんレシピに。お店で売っているとのこと。春一番にのなずなを摘んで、春しか食べられないなずなレシピ。
 
食後は、劉薇さんの雑穀料理のお話、
東條百合子さんから学んだ体験、
絵本会を同時開催し、心の栄養と体の栄養について考える。
 

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絵と言葉の世界は、人との出会いを通し、新しい風を心に吹き込む。食と共に五感に響いて体の隅々から心へと入り込む栄養。心と体の栄養はバランスと調和をもって、免疫力を育むもとになる。

何を食べるか、何を食べないかの賢明な選択とどのように生きるかへの問いかけ。それらは、心と体に必要な栄養であり、よりよく生きる元気のもとになる。
芸術と自然は心に豊かな栄養を与える。

具体的な日常の食のあり方、取り方は時代に沿ってしっかりと検証し、食材の一つである雑穀の力を今後も楽しく美味しい食文化として大事にしたい。

「雑穀は、食べる宝石」

自然の恵みに感謝。